出発は遅れたがほぼ定刻で到着。
いよいよHEAVENESE初のアフリカ大陸の第一歩を踏み出した。
エチオピア航空と政府が動いてくれていたし、大使館からの手紙をそれぞれが携えていたにもかかわらず、入国手続きはスムーズでなかった。
大量の荷物を見て「これはなんだ」と取り調べをしようとする。
撮影のために同行していた安間氏は、カメラ持ち込みと撮影を許可するビザがおりずに三時間待たされた。
外にでると共演するナショナルテアトル(国立劇場)のダンサーたちが踊りで迎えてくれた。ナショナルテアトルは国営の劇場で我々のメインステージ会場だ。
HEAVENESEのコンサートはナショナルテアトルの演目として上演される。
その為彼らがバスを出してメンバーと荷物をピックアップしにきてくれたのだ。
国立劇場所有のバスといってもかなり年季が入っている。バス以外のレンタカーにも乗り込み市内を走ってをホテルに向かった。我々を中心とするヘッドクオーターは空港からほど近い "Sidama Lodge"、メンバー及びスタッフはそこから20分の新築"Melodie Hotel"。この物理的距離が後々非常に不便を生んだ。
エネルギーと排気ガスが充満する市内
市内を走ると、前から聞いていたとおり排気ガスが強すぎて気分が悪くなるのと目が痛くてたまらない。砂埃もひどい状態だ。標高2500メートルの街ではエンジンが不完全燃焼を起こすのだという。
高いマンションが乱立しているが、とにかく作りかけのものが多い。足場は木製だ。どこから見ても耐震構造になっていない。
壊しているのか作っているのかわからない。
いたるところにトタンのバラックが立ち並んでいる。商店だ。なにかを売っている。
しかし、まるで写真やドラマでみる終戦後の闇市だ。
車の通りは多く8割がトヨタだが、車検がないのだろう。
オンボロで黒煙を吐き出している車ばかりだ。
その中を窓をあけて走るからとにかく臭いがひどい。
人が中央分離帯に座っていたり、車がいても平気で間をすりぬけて反対側に渡ろうとして、ここには道交法というのはないのだと悟った。
至ところに人が座っている。
何をしているのかわからない。
それにしてもひどい街並みだ。
これがアフリカ最大の経済を誇る国なのか。
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