Story

エチオピアツアー奇跡の

10日間を徹底レポート

  • Marre

15. Private concert @ BEZA

最終更新: 2017年11月28日

2017年11月5日(日)

日曜日は車が少なく空気が澄んでいる。

朝、 パスターZ の BEZAチャーチにお邪魔した。

リハーサル会場を提供してくれたり、共演ラップグループも紹介してくれるなど、我々のエチオピアツアーを側面から支援してくれている関係で、感謝を表すためにメンバー全員での参加となった。


大きなスーパーマーケット風の、十字架の立っていない建物の雰囲気は、アメリカによくあるコンテンポラリーなプロテスタント教会のそれとよく似ている。

朝早くに、完全にローカルな人々だけのアムハラ語オンリーのサービスがあったらしいが、

メンバー全員で参加するにあたり、誰一人言葉がわからないし、ライブ翌日の早朝はきついので、11時過ぎのインターナショナルサービスに参加した。


プロフェッショナルなミュージシャンがずらりと並ぶワーシップ(礼拝音楽)と雰囲気は慣れ親しんだアメリカの教会に近い。

とはいえ、HEAVENESEのプロデューサーである故アンドレ・クラウチの教会のような「ゴスペルチャーチ」でもない。

基本的にほとんどが黒人なのだが、音楽自体はより白人に近い。

もっとアフリカンを期待していたが、それは早朝でなければ味わえないらしい。



原爆を落とすことを良しとするような神ならいらない


途中で我々が紹介され、少しスピーチしてくれというので、何をやっているかという話やキックバックの話などをした。

その流れの中で、多くの日本人がキリスト教に対しては、アメリカというキリスト教国が、原爆を落とした事実から『それがキリスト教の神ならそんなものはいらない』と思っているという話をすると、教会全体が「当然だ。わかるぜ」といううねりのような声が響いた。


2011年の米ツアーの際、ステージからこの話をしたときは会場が凍りつき、主催者から「二度とこの話はやめてくれ」と言われた。

アメリカの大前提として原爆は正しかったことだ。

これが彼らの歴史教育なので、日本人が公の場で原爆を否定するような発言をすることは、アメリカという国ではご法度なのだ。


しかしさすがはエチオピア。

間髪を入れず教会全体に響き渡った「共感」のうねりが、深いレベルでの連帯を感じさせた。


しかしこの日、たまたまアメリカから何らかのチームが集団で訪問していた。

彼らの存在に気付き、すかさず久美子が「これは政治の話であって人々のことではありませんよ」とフォローした。


パスターZのメッセージのテーマは、受けるよりも与えるものになれという話。

通訳機を通して、断片的だがHEAVENESEチームに通訳をした。


自分のためだけに生きるのではなく他者の祝福のために生きよ、心を今日シフトせよ!というメッセージだった。

決して裕福ではないアフリカの人々。

そんな彼らが他者を支援することを熱心に教え、それを実践しようとしている姿に、先進国とは違う神の国のリアリティがあった。


パスターZのZというのは彼の名前の頭文字だ。

ゼルバベルという。

旧約聖書に出てくる人物だ。

荒廃した神の宮を立て直すために活躍した指導者で、敵国によって破壊させられた祖国エルサレムを再建する途方もない仕事をやりとげた。

彼が握り締めた言葉が記されていて、それはこういうものだ。

「権力によらず、能力によらず、私の霊によって」


ゼルバベルは上記の言葉を握り、神の力によってことを成したというのだ。

その人物と同じ名前をあたえられたプロテスタントのパスターだ。


彼は話の締めくくりに上記の言葉を何度も繰り返した。

他者が祝福されるために生きることには困難もあるが、権力や能力ではなく、神の霊によってことをなせば必ずできると。



感謝をあらわすBAZAでのライブ


夕方5時から、BEZA主催のプライベートライブが開催された。

昨日の大一番と、朝からのサービス参加でメンバーは皆疲れていたが、BEZAの人々はみな我々のライブを期待してくれている。

疲れているからやらないという選択はない。



サービス後からは時間のない中本番の準備。

この日も回線の問題などいろいろあったり、昼食に届くはずのピザが「もうすぐくる」と言いながらなかなかこなくて「くるくる詐欺」だという話になったり、問題は山積みだったが、なんとか本番にこぎつけた。


BEZAから紹介してもらったCross Conseptのオープニングアクトにつづき、時間より少し遅れてスタート。





この日のセットリストは

SE

All of me

You are good

 greeting 

It’s so Easy

じょんがら

おけだいこ

パーランク

3N1

日舞

メッセージ

Silk Road

Lift



集まっている聴衆はBEZAにきている人々が多いから、彼らが聞きたがっている信仰についての個人的な話を盛り込んだ。

なぜ遠く離れた日本の地で僕がキリストを信じるようになったか、ということについての個人的ストーリーだ。


僕はヨーロッパ化されたキリスト教という宗教は信じていない。

ただ実存としてのキリストを信じている。

その立ち位置についてはなしをした。


聴衆の反応は非常によく多くの人が終演後に感動を伝えに来てくれた。

リハのために教会を貸してくれたBEZAへの恩返しと、全アフリカへで活動を展開しているBEZAとの今後の関係発展のために大切な一日となった。