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エチオピアツアー奇跡の

10日間を徹底レポート

  • Marre

16.ありがとうアディス、そして聖地ラリベラへ!

最終更新: 2017年11月28日

道路封鎖!間に合わない!!!


早朝、メロデイーホテル組と、シダマロッジ組、それぞれ別々に空港へ向かった。

シダマロッジ組は、6時10分ごろ出発。

バンとTAXIに乗り込みまだ空気のいいアディスアベバを空港にむけて走った。

シダマロッジの方が空港に近いのですぐに到着する予定だったが、空港の直前で大渋滞で全く動かなくなった。

どうしたのかと思っていたら、大統領が通るらしく、軍が道を封鎖している。

チェックイン予定時刻まであと40分しかない。

このままだと間に合わない。

なんのために近いホテルを選んだのか!!



ダニエルが「軍が封鎖している!ここで降りて荷物をひいていく」と叫ぶ。

まだ空港まで距離がある

「軍が封鎖している」というが、まだまだ空港まで距離がある。

それに荷物の数からして、歩いて運んで行ける数ではない。

しかし間に合わないんじゃ意味がない。

ラリベラまでは、この便を逃したら今日中に飛べない。

仕方ないから荷物を下ろそうとしていると、後ろの車が車列を無視して対向車線を爆走し始めた。

それに続いて、次から次へと走りだす。

封鎖されてるんじゃないのかよ。

我々も、車に飛び乗り慌てて走り出す。


国際空港の建物は立派にみえるが駐車場は舗装もされてない。

砂埃の舞う空き地のようだ。

タクシーがそこに入ると、入り口まではまだ遠いのに降ろされてしまった。


砂埃をたてながら荷物を持って走った。

そこからがシダマロッジチームのどたばたのチェックイン劇だ。



荷物のセキュリテイーがとにかく混雑している。

ベルトや帽子は言うに及ばず靴までぬがされて、まるでテロ後のアメリカの国際線のセキュリテイーの厳しさだ。

ようやく荷物がセキュリテイーを通ったころには、チェックイン時間まで30分もない。

さらにチェックインカウンターが長蛇の列。

これじゃ間に合わない!

そうヤキモキしていると、そこにナショナルテアトルのMusic Director ウェッセンさんがニコニコしながら登場して、我々の後方にならんでいるのが見える。


記者会見で一番右に座っていた寡黙な男性だ。

僕個人は、彼と話す機会がほとんどなかった。

いつも不機嫌そうにしているなという印象だったが、どうも様子が違う。


なんと彼もラリベラに行くという。

「え?たまたま?」

するとダニエルがいう。

「HEAVENESEのためにいくんだよ」と軽くいう。

「え、そうなの?」

わざわざナショナルテアトルの偉い人が、一緒にラリベラに行くようになっていとは、先に言ってくれよと思う。

初めて知ったのだが、政府文化観光省主催イベントだから、ラリベラでも地元の民族舞踊チームが出演することになっているという。

ウェッセンさんは、その流れで監督者としていくというのだ。



「ラリベラのボスと親しいから、何かあったら対処できる」


なんだよ、そんなちゃんと準備してくれていたのかよ。

こんなことの連続だ。

情報は正しくないし、知らないことが突然起こる。



チェックインが終わり搭乗口へ向かうと、また靴まで全部脱がされるセキュリテイーチェックだ。二重のセキュリティーはさすがにアメリカでもない。

国内のセキュリテイの厳しさに驚いた。


だが、部族間紛争で死者が出たとき、一ヶ月で2万6千人も逮捕した国だから、民主国家なのにまるで独裁政権のような剛腕ぶりで治安維持を図っているのだ。

それを考えるとこのセキュリティーの厳しさもうなずける。


搭乗口からバスで揺られ向かった先は、小さなプロペラ機。

飛行機に無事乗ったときは「のれたー」とシダマロッジ組はため息をついた。

これでラリベラへ飛ぶ。




大量の機材は陸路ラリベラへ走る。

24時間コースだという。

無事に届くだろうか。

約1時間のフライトで、いよいよ聖地ラリベラだ。

一体どんなところなのか。

人々は我々を迎え入れてくれるのか。

期待と不安を抱く我々を乗せて、哀愁漂うプロペラエンジン音が響く。

ありがとうアディス。