エリトリアノート
エリトリアはアフリカ大陸の北東部ある「アフリカの角」に位置する国で首都はアスマラ。
国名のエリトリアとはギリシャ語で「紅海」を意味する「エリトラ・タラッサ」からきている。
人口は約500万人で9つの民族が公式に認められている多民族国家。
エリトリア正教とプロテスタントとカトリック、そしてイスラム教以外の宗教は認められていない。
エリトリアには940年頃まで「アスクム王国」が栄えていた。
アスクム王国は南アラビアから紅海を渡ってきた「セム系」の「シェバ人」よって建国された。
シャバ人とは、シャバの女王の末裔だ。
古代イスラエル第3王朝を築いたソロモン王とシェバの女王の子孫たちが建国した国である。
30年間の独立戦争を経てエチオピアから1991年独立したアフリカで2番目に新しい国。
独立後、エリトリア初代大統領に就任したイサイアス・アフェウェルキが独裁体制を敷いている。
選挙が行われたことは一度もない。
言論の自由もなく貧富の差も激しいため、
毎月何千人ものエリトリア人が国境をけ、命がけでエリオピアへ脱出している。
その結果、人権監視委員会によるとエリトリア政府の人権状況は世界ワースト1位になっているが、
エストファノス駐日エリトリア大使はこの状況を否定しており、これは西側の情報操作だと訴えている。
この度、HEAVENESEスタッフが準備のために現地に先乗りしたが、
治安はすこぶる安定しており、女性の一人歩きも全く危険がなく、人々は親切で困ったときには
すぐに助けてくれるという。
インターネットの環境は悪いが、メールも海外からの情報を得ることも比較的自由だが、
ラインが普通になったりと一定の検閲がある。
言論の自由がないため人々は公に政治の話をしないが、密かに「我々には日本が必要だ。だから君たちが
来てくれることは大きい」と語る若者が多かったという。