第二陣が無事に到着した。
これでバンドメンバーは全員そろった。
第二陣で到着のルー、イディ、天竜、そしてステージ忍者の俊も全員、リハ会場のBEZA CHURCHで合流した。
全員で集まったリハをするのは二週間ぶりのことだ。HEAVENESEの海外公演ではmust doのコントから3N1の流れを何度も確認した。笑のツボが全くわからない。
日本のアニメはまだ普及していないから、定番のカメハメハは多分うけない。
日本でOKのおならネタもだめらしい。
でも笑ってもらうしかない!!!
太鼓のリハは高所では初めてだった。
今回の旅に備えて、メンバーもスタッフも全員、低酸素の高所トレーニングスタジオにいって備えていた。
僕は若干気分が悪くなる症状がでたけれども、まあ大丈夫だろうと思っていた。
ところが、こちらに来て本気で3N1を叩いてみると、終わった直後に視界が狭くなってフラフラと倒れそうになった。
ツアーに帯同しているとし子さん(正木Dr)がすぐに酸素吸入をしてくれ、その場で調合した経口補水液を与えてくれた。
僕たちは、とし子さん、と呼んでいるがlれっきとしたドクターだ。
日本大使館の医務官に問い合わせて、必要なものを準備してもってきてくれていたのだ。
高山病は耳鼻科の範疇だそうで、とし子さんは耳鼻科だからずばり専門家である。
”エチオピアは高所だから、到着後1週間はエクササイズしないでください。すると気絶しますよ!”
日本に住んでいるエチオピア人たちは冗談めいてそんなことを言っていた。
しかし我々は一週間も体ならしをしている暇はない。
日本人の二割は必ず高山病になると言われているから、誰かがが倒れるかもしれないね、なんて皆で話していた。
今回の旅で、とし子さんは大忙しとなった。
だがしばらく酸素を吸っていたら落ち着いてきた。
皆が心配したがもう大丈夫。
最初にパワー全開で試してみたのでだいたいわかった。
体もなれていくし酸素吸入もできるから、たぶん大丈夫だろう。
階段を登るだけでいきがきれる
我々のホテルにもバンドメンバーのホテルにもエレベーターがない。
部屋まで階段をのぼるわけだが、3階までのぼると息が苦しくなってくる。
こちらでは、階段を上ると胸が苦しくなる。
走ったり、速歩きをしたり、少し通常の状態よりもストレスがかかる動きをすると、胸の動悸がするような感覚になる。
ああ、これが高所というやつか。
アディスアベバでは、それが基本だ。
長く生活すればなれるのだろうが、数日だとまるでなれない。
空気が薄くて眠りが浅いと大使も仰っていたが、僕に関して言えば眠れないということはないようだった。
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